続・月明かりの中で
私が2つめに買ったテント。それは、ムーンライト3の居住性も収納サイズも小型化した、ムーンライト1だった。これまでいろいろなテントを使ってきたが、これほど小さくなり、また設営が楽で、雨や風に強いテントはないと思っている。その分、居住性が損なわれるのだが、その許容範囲というのは、人それぞれの感じ方次第だ。
私は振り分けバックが好きで、RG250ガンマIIの時代、10代後半頃からロングに出る時には必ず使っていた。当時はあまり選べず、US ARMYと書かれているビニールレザーの黒いタイプか、キャンバス地のカーキのタイプが選べる程度で、他にはなかったと思う。私は少しでも撥水性の事を考え、黒い小サイズを使っていた。ベルトが2本のタイプだ。
雨が降れば中に水が溜まるような構造で、上から当時はどの過程も使っていた青か黒のゴミ袋をかけ、ガムテープでテーピングをして走っていた。しかし載せるタンデムシートの横、サイドカバーにすれる所がすぐに穴があき、土砂降りでは気休めにしかならなかったのだが…。
振り分けバックには重量物を入れる。誰でもそうであるように、長年のパッキング経験で自分の積載スタイルはそれなりに決まっている。低重心積載を心がけていたのだが、パンク修理やモンキーレンチなど重いもの、炊事用品、サンダル、カッパなどを入れる事が多く、転倒した時などにへこませたパーコレーターやシグボトルは今も残っていたりする。
その片方に、できればテントを入れたかった。当然ポール(テントのフレーム)は折り畳んでもそれなりにかさばり、テント本体とフライシートを畳むにしても、それなりに収納時のサイズはどこに積載するか悩まされるものだった。できれば濡れたまま収納しても、洋服などが濡れないように、独立させたいというのがあった。
それまで使っていたムーンライト3はよくできたテントだったのだが、収納時のポールのサイズがいかんともしがたく、バイク乗りにとっては少々難しいサイズだった。強度を保つためには仕方がないのだろうが、そこでソロツーリングに向くテントを探した。
ダンロップのJシリーズなどは候補だったが、プラペグが付属している事やフルフライではない事が気に入らなかった。充分な性能を持っているのは充分承知の上なのだが、やはり、そこで比較にならないほど、居住性以外満点に近いテントが、ムーンライト1だった。
ムーンライト3と同じ素材で、これでもかというほど小さくなる自立式テント。設営が30秒もあればでき、フルフライで前室もあり、テント本体とフライを接続する金具を繋げ、エクステンションコードを使ってできるだけしっかりとペグを打てば、実はそれなりに居住性は確保できる事が買ってからわかった。中では上半身を起こした状態で、着替えができる程度なのだから、充分といえる。それこそ、台風なみの強風でもポールが折れたり潰れる事もなかった。まあ張り方に配慮は必要なのだが…
そして何より、この小さい振り分けバックの片方に収納ができるサイズであった事。価格も安く、申し分のないツーリングテントだというのは、実は今でも変っていない。その後、振り分けバックはロード用のJTCの少し大きいタイプになったり、RED HORIZONのオフロード用振り分けになったが、用途は変っていない。
このムーンライト1で北海道は5度行っている。そして八重山にザックに入れてバックパックのキャンプをした事もある。またこのムーンライト1は2代目であり、その後前室が台形になり少し広くなったのだが、その直前の三角の先端を持つモデルだ。このコンパクトさは秀逸である。
いろいろテントを買って使ってきたが、今でもこのサイズではムーンライト1が満点を与えてもいいと思っている。そして今後ソロで行く時に、使って行く事だろう。
写真はお恥ずかしながら喫煙していた1987年秋。羅臼国営、いわゆる羆の湯の朝。後ろには米原城がみえる。オプティマス8Rをこの頃は愛用していた。

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- at 22:37
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