ディスク競技で色々な人と知り合った。バイクの旅と同じく、色々な職業に就いている方がいて、なかなか面白い。共通なのは犬好きであり、また犬と一緒にスポーツを楽しんでいるという事。年齢も幅広く20代から50代くらいまでいるだろうか。
私たちはディスク競技というものを知ってはいたが、参加してからはまだ間もない。参加する前にディスクの投げ方や競技の概要などは本やウェブで見たり聴いたりしていたが、実際はなかなかやってみないとわからないという所が大きかった。それは当然だろう。百聞は一見にしかず。経験こそ必要不可欠なものなのだから。
犬にとってもただ普段のようにディスクを追うだけではなく、ルールに従わなければならない。まあ基本的に飼い主がルールを知って、その中で競技をする訳なので、犬にはそれを憶えさせればよいだけだ。飼い主がしっかりとコントロールする事で自然と犬たちは憶えていく。反面、競技に参加するにあたり、競技中よりも待機や会場への到着から撤収までのマナーやルールの方がなかなかわからず、自然に先輩方に聴いたり見たりしながら憶えていく事になる。
実際言われてみれば、確かにその通りだという事も、聴いたり指摘されたりしてはじめてわかる事がある。悪気がなくても、うっかりマナー違反な事をしてしまう事もあり、それがわかるまでしばらくかかってしまった。その間に周囲や先輩方に迷惑をかけたりしてしまった事も多々あった。
正直な所、マイナーな遊びだと思う。犬にとってもどんな犬種でもできる訳でもなく、やはり口が小さい犬は物理的に無理であったり、性格が穏やかでディスク遊びやボール遊びがあまり好きじゃない子もいる。コーギーは総じてディスク遊びが好きな犬種だと思うし、活躍しているボーダーコリーは当然。またアジリティやエクストリームでも活躍しているラブラドールレトリーバー、オーストラリアンシェパード、ウィペットなどは得意な犬種なのだろう。
日本でのこれらの競技の歴史は、10年も前には殆ど団体もなかった事だろう。そんなに歴史も深くないのだが、犬と一緒におおっぴらに楽しむ遊びとしては、とても楽しいもののひとつではないだろうか。私は正直な所、犬を飼うつもりなどなかったが、飼うならコーギーと考えだしてから、コーギーにしてよかったと本当に思っている。確かにパピーの頃はどうなるかと思った事もあるが、愛らしい表情と個性的な体系、そして活発な性格や人に親しみやすい性格は殆どのコーギーが天性で持っているものだろうと思う。稀にそうでもない子もいるのだが、それはそれで個体差であり、個性でもあるのだからよい。
競技をするという事はいわゆる体育会系な世界である。上下関係も厳しいのだろうと思いがちだが、それはやっぱり人によるものだ。少なくとも私たちが知り合って、色々指導を受けたり、相談に乗って頂いた皆さんは、それはとても親身になってくださった。今でもその感謝の気持ちはかわらない。
私たちも少しづつディスク競技にハマり、今ではマナーやルールについても知らないとは言えない立場になってきている。今でもうっかりミスをしてしまう事もあるが、ほんの4か月前に私たちが右も左もわからない状況でコートに立った日の事は、昨日のように思い出せる。だからこそ、初参加された人や、まだ2度3度目という人に対してはできる限りのサポートをしてあげたいと思う。
そう、私たちが先輩方に受けてきた事を、お返しする方法のひとつとして、新人さんに伝えるという事もその方法だと思っているからだ。決して自分たちが全て伝えられる訳でもない。そう特にスローなんかは人に教えるレベルではまったくないので、そういう話になれば諸先輩の方にお願いするしかないのだが、わかっている部分についてはもう私たちも黙ってみている訳にはいかなくなったと思う今日この頃なのだ。
ドギーズクラスや公式小型選手権などには、まだまだベテランの方が上位を占めている。その中にちらほらと最近競技を始めた人の名も目にするようになってきた。私たちはまだその域に達していないが、よい意味で競技文化の活性化に役立ち、同時にまだまだマイナーなスポーツという位置付けのディスクドッグ競技を、もっと正確かつよい方向に発展させる為、その一旦を担えるようになりたいと思っている。
イベントとして、まだまだ未整備な部分もあるのは、知名度や社会的な理解度が足らない部分も多々あると思う。会場がなかなか確保できない事もあるだろう。先日の小金井公園ではニッポン放送がスポンサーにつき、大きいイベントになったのだが、以前ように競技前に小石を拾ったりするような時間はなかった。その分、枝の破片やギャップが残っていた中での競技開始であり、そうなるとリスクは参加者の犬に全てしわ寄せが来る。
より安全で、よりよい環境で、無理のないプログラムでこのスポーツがもっと活性化し、よい方向に成長していく事を期待したい。同時に自分に何ができるかも考えて、参加したいと思っている。
あらためて、この競技を造り上げてきた競技団体の方々、創設時代より参加され、歴史を作ってきた諸先輩方に深く感謝の意を込め、自分たちが今この競技に参加できる喜びと、自分に何ができるかを胸に、これからも参加していきたいと思っている。
何より自分の家族である犬と一緒に、楽しく遊ぶ日ができた事。くーの笑顔がみたいから参加するというテーマを忘れずに、楽しんでいきたい。
写真はとある大会での決勝前のセレモニー。頑張ってきた結果、この笑顔があるのだろう。ここで渡されたディスクで、それぞれのパートナーと最後のラウンドにのぞむ。
