ビジネスランチ
というと聞こえはいいが、旅の友人、きりんちゃんが国際展示場に遊びに来るらしいく、昼でもどうだというメールが仕事中に入ってきた。
少々考えたが、色々な予定を変更して午後を外出に変え、お昼すぎに国際展示場の改札を出た先で待ち合わせた。ほぼ時間通りに小走りで現れた。午前中に展示会をざっと見てきたという。妙に疲れたと言っていた。
相変わらずお洒落な格好で現れたきりんちゃん。職業は工業デザイナーだ。これまでも一緒に副業をやった事が何度かあり、口数が少なく大人しいきりんちゃんだが、アウトプットはさすがと思わせるものばかり。プロの仕事というのはこういうものかと感じさせてくれた。
知り合ったあと、随分たってから、彼とパートナーを組んで仕事を数件した。ウェブデザインとサイト構築の仕事なのだが、それまで単なる友人という関係から、尊敬できる存在になった。現に彼は子供二人のパパであり、色々と私よりも責任のある立場に立たされている訳で、ふとした時にその差を感じるのかもしれない。
とあるビルの中にあるそば屋で食事をし、二人でりんかい線の駅までゆっくりと歩きながら、たわいもない事を話した。彼とはひとむかし、10年ちょっと前に出会い、何度か旅先で一緒に過ごしてきた。その呼び名も、石垣島は米原キャンプ場で呼ばれていた名だったが、なぜかずっとその呼び名で呼んでいる。私が親しい友人たちに呼ばれる呼び名のとおり、旅の中で呼ばれてきた名前だ。
ふと思い返して、きりんちゃんは何の話をしたかったのだろうかと思ってしまった。また話したい事を話せないまま時間がすぎてしまったのではないかと心配になってしまった。
来月中旬以降に、またキャンパー仲間で毎年やっているデイキャンプをやろうかという話をして別れた。子供もできたり、なかなかまとまった休みが取れなくなってしまったので、春先によく、多摩川の河川敷やデイキャンプができる公園で集まり、たわいもない話を日が暮れるまでして過ごすのだ。昨年はくーが骨折していた為、結局私も不参加だったのだが、今年はまたいい年をした連中が、真っ昼間からシングルバーナーのガソリンストーブやシェラカップを並べて過ごす時間はいいものだ。
写真はきりんちゃんとはじめてあった年。新潟のフェリーターミナルで出会い、すっかり航行中に親しくなり、小樽港に上陸。そこでどこかで会おうと別れた時のもの。彼の荷物の上には、出会った旅人たちが一言書き込んだ工事用のヘルメットが積まれていた。
そして、彼はこの時無職だったのだが、しっかり婚約者は居たのだった。

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- at 21:47
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