御殿場の風(セミナ4回目/その2)

御殿場は朝から日射しが強く、前回のお昼近くのような天気になった。予報では最高気温24度。東京では30度に届かんばかりの予報だった。明日の日曜も予報では晴れらしい。このフィールドの近くにある馬場で、JKCのアジリティ競技会が行われ、アジ先輩のウィル君も出場する。天気がよすぎても困るだろう。

今回参加された皆さんは、全員はじめて出会ったと思っていた。しかし、挨拶をして気がついた。大和フィールドですれ違いだったコーギーのココちゃんは、ウィルパさんのウェブサイトにも書かれていたので一度お会いしたかったので今回お会いできて嬉しかった。そして私の方がすっかり忘れていたのだが、実はこれまで昨年末の朝霧アリーナ、クリスマスイブの千葉ポートのJFAフリスビードッグ大会でお会いしていた事が判明。私の憶えの悪さで失礼な事をしてしまった。なので、8組中知り合いが1組という組み合わせだった。

今回もくーと由のコンビは皆さんにご迷惑をかけっぱなし。これほどまでにハードルのバーを落とす子もいないと思われんばかりに毎回のようにバーを落とす。私も駆け回ってなおすのだが、今回は皆さんにも随分お手間をとらせてしまった。これも大きな課題で、バーを落とさないようにするのも大きな課題だ。

それとスタート時に待てるかどうか。前回はじめて待てるという事がコーチからの指示で判明。しかし今回は前半前のように待てたのだが、後半はやはり由の微妙な動きに反応するのか、ハードル2本目までも待てない。何か理由があるのだろう。

それとスタートのし直しの時、スタート直後のハードルの向こう側で停まり、スタート位置まで戻ってこない。これはスタートの時にあまりに待てなくなり、私がホールドしたりしていたせいかもしれない。オイデは昔からあまり効かない子だったのだが、まったく効かなくなってしまった。もっとくーが楽しく戻って来れるように、待ってスタートする事で楽しく走れるように教えていかなければならない。大きな課題だった。

昼休みに私とくーでコースを走ってみた。既にくーがコースを憶えていたのかもしれいないが、ドッグウォークのアプローチでちょっと1度登れなかった点があったが、ハードルも2度しか落とさず走る事ができた。しかし最後の3本のハードルは私はぶっちぎられ、もうジャンプとコマンドが笑いで声が出ずという状況だった。でも合計5本ほど走ったが、楽しかった。スラロームも試してみると5本ほどやってみたが、うち2本はしっかりできるようになっていた。

パピーの頃から1歳の頃まで通ったしつけ教室、ファミリーメンバードッグスクールの中井先生にも、くーは私だと抑制が効きすぎる事があり、由の方は逆にテンションが高まるので、アジのような遊びをする時はよいと言われていた通りかもしれない。アジのコースを走るのに、私だと幾分冷静さが加わる。しかしくーのテンションの高い状態を保ち、能力を引き出すのは由の方が最適なのだという事が、今さらながらしみじみ判る。反面、由にはくーをコントロールする難しさというのがいつもついて回るわけなのだが…

ひとしきり課題をやって、今回は最後まで走り切る事ができなかったコースもあって、由は結構落ち込んでいた。コーチもそれを知っているようで、しっかり落ち込みなさいという事を言われた。これまでそれなりにやれてこれた中、来週の大会初参加を前に、一度壁に当たりなさいと言われているようだった。

夕方になって、明日のJKCの大会へ参加されるコーチの知り合いの方が続々とやってきた。最後のミーティングを時間をかけて行っている最中、雨が降ってきていたが、そんな中熱心に機材を使ってコースを走っていた。

そのミーティングでコーチはそれぞれのチームに今日1日のおさらいと指摘事項、課題などを順に話していく。そんな中で、コーチが今何をすべきか、このフィールドで何をしていきたいか、という話になった。その考えに至るまでの経緯を聴いているうちに、由はこのコーチの凄さと頼もしさを一杯に感じ、そして信じて真面目に取り組んで行きたいと思っていったようだった。私も凄い人だなと思っていた以上に、今日1日で2度もロッキーの助手席に乗って貰ったりして話をする中で、ちょっとした言動の中に由やくー、そして私に対しての今後についてまで考えて頂いている事に驚きや感謝の気持ちを感じると同時に、コーチとの出会いを素直にそして深く感謝させられた。

色々な人がいる。自称犬の事なら俺に任せろという人は多く、ちょっと勉強すれば犬についての持論なんかすぐにできるから当然だ。しかし、その深さはその人と少し話たり時間を共有しているとすぐに分かってくる。私達は少なくとも、その深さを感じる事ができたのだ。

犬を飼うのはくーが始めてだ。当然私たちの経験だって未熟だし、情報をうまく選んで何が正しくて何を目標に進んでいくかは、自分たち次第。公園に行ったり、ネットのオフ会に行ったり、またネット上の話なんかを読んだりディスカッションしたり、大会に出たりしてきた中で私たちが進んできた道の中で、コーチのような人やこれまでお世話になってきた人たちとの出会いがあり、そして私たちが信じる人たちとの付き合いは今も続いているという現実からも、そう間違ってきてはいなかったと思えるのだ。

アジリティという競技の中で、多くのことが学べる。そして素晴らしい人たちとの出会いもあった。当然ディスクでもあったのだが、それらの人たちとの出会いから広がる世界は、私たちの財産なのだ。

しばらく御殿場通いが続くかもしれない。でもそんなに苦痛ではない。ただできれば土曜がよいようだ。日曜に御殿場往復をすると、流石に翌日はこたえてしまうから…

御殿場フィールドの風は私たちには心地よく、そして厳しい。

写真は大和フィールドでのものだが、くーがコーチの背中を見つめるシーン。くーも流石にコーチは相当に威圧感を感じるようで、誰にでもしっぽを振って飛びつくはずが、コーチにはそういう素振りをあまり見せないのだった。

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