プレーヤーズカップその2
私たちが参加した土曜は「ワンメイク!ディスタンス」と称し、大型犬も小型犬もレディースクラスも一緒くたに1つのスケジュールで競技をする。1R、2Rを投げ、その合計で普段は競われるのだが、今回は1R、2Rのどちらかポイントがよい方を有効とし、総合は上位7チーム、レディース・小型は上位3チームで決勝ラウンドと行うものになる。
また2R目はスロー方向が好きな方向を選べる。1R、2Rともに同じ風向きで投げる事もできる。ジャッジがその時は移動するので、大変なのだが、これもプレーヤーズカップならでは。
100チームがプレーする中、29番手の由までもしばらく時間があるので投げ練を少しだけ。あまりに大会離れしている中、まったく練習をしていなかったのだが、体は少し覚えているようだった。もともとレベルはそんなに高くない私たちだが、少しづつ安定してきているのは確かなようで、身についてきているのだろう。
くーにとっては正直な所、投げてくれたら嬉しいという事から、遠くに投げるよりも、ショートで何本もキャッチするのが好きだ。ただ競技ではある程度ポイントがかかってくるので、できれば5-6ポイント、いわゆる30m以上のスローが要求される。安定したディスクの速度と高さ、そしてフェアウェイに納める為にまだまだ練習は必要なのだ。当然だが皆、この競技をはじめて何年も経験を積んでいるベテランの方な訳で、参加し始めて8カ月目、それも最近2カ月以上は大会にまったく参加していないという不真面目スローワーな訳なのだから。ただ、この大会は雰囲気として、何だかNともJとも違う時間が流れていた。
由の順番。朝からすっかり天気が回復し、強い日差しでタープの中に居るだけでも熱くて汗をかくほどだ。既に夏真っ盛りという蒸し暑さから、くーがバテるのを心配していた。遊びの中でも、くーは疲れたり満足したりすると自主的にキャッチ後その場で座り込んだり、日陰に隠れてディスクを離さすに休憩してしまうのだが、ファーストラウンドではそんな事はないだろうと思っていた。その為にも体力を使わせないように朝から気をつけていた。ただくーは30秒も休めばすぐにプレー再開というように戻ってくるのだが、競技中にそんな事をされては終わってしまう。
斜め左後方からの追い風気味なコンディションで、左右に安定しないが全てフェアウェイに収まり、ジャンプの6を3連続。しかしなんと予想通りだが、3投目キャッチ後、コート横のタープの日陰に逃げ込んでしまった。MCの方の「暑いんだ~」という声が響く。由は大慌てでくーを呼びに行くが、くーは逃げ込んだタープの人に、コートに強制的に戻され、迎えに行った由とともにスローポイントへ走った。またもMCの方が「走れ~抜かれるな~」と何の競技だがさっぱりわからない状況になってしまっていたが、やはり予想通りくーに負けた由であった。これで1Rタイムアップ。18Pで終了となった。もう1スローできればと思うのだがこれはそういう競技なのだ。
65番手の私まで暫く間があいて、ボーダーや黒ラブの格の違う走りと素晴らしいスローを見学した。圧倒的なジャンプ力と飛ぶように走る姿は、やはり美しい。そして私の1Rがまわってきた。日差しが少し雲で隠れて、熱くなりすぎないと思われた。
1投目はショートでいこうと決めていたのだが、高めに投げてしまう。珍しくくーはディスクを見ないで走っていたので、見失う。2投目はミドルエリアに飛ぶが、結構ミドルからロングのあたりに風の流れがあるらしく、軌跡のラインがクイックに変わる。落ちかけて持ち直したかと思ったら、急激に地面に落ちる、といような動きをみせたのだが、くーはちょっとだけジャンプでキャッチし、6P。3投目もフェアウェイに飛ぶが、同じように急に落ち込んでしまい、しかしくーのお蔭でランニングの5P。4投目もちょっとだけ高めだったが、しっかり追いついてキャッチ、といいたい所だが、スローワーからは見えない風のせいか、これもタイミングがあわずディスクダウン。トータル11Pで終了。残念だがスローは自分の中では比較的安定していた。練習時には風のお蔭もあり、ロングも少なくなかったのだが、練習と本番の違いは言葉で言い表せないものがあるのだ。
こうして私たちのラウンドが終了した。ほぼ予定通りお昼に1Rの全てが終了し、12時15分から12時45分までお昼休みになった。私たちはいつもカップラーメンでお昼。眠さが激しく襲ってきたので、私はベンチ、由とくーはテント用のインナーマットを敷いてタープの中で横になった。まあまともに眠る事もできなかったが、天気がよいとこういう休憩ができて嬉しい。
天気は少しづつ雲が張り出し、涼しい風が吹き出していた。雨が降るかもしれなかったが、それほど悪天候にもなりそうもなく、午前の太陽が出ていた時よりも快適になってきた。
2R目開始。午前と一緒で29番目に由がスロー。1Rと同じ方向から投げるが、追い風気味な風が少々不安定に吹き、くーが弾いてしまう事もあった。結果、15Pで終了したので、1R目が由・くーチームの最高ポイントになった。私は何を血迷ったか、普段は必ずといっていい程青ディスクを使うのだが、練習時ちょっと気になる点があって、白ディスクで投げたのがまずかったのか、殆どのスローが高めにあがってしまった。こうなると風の影響も強く受け、ディスクの落下速度によってはくーは無理なキャッチを強いられる。反省のラウンドだった。でも何だかいつもよりもすがすがしい気分で終わる事ができた。ポイントは伸びなかったのだが、久しぶりにディスクの大会を楽しんでいる自分に気がついていたのかもしれない。
今回は総合、いわゆるNでのスーパークラスの面々、ワンメイクで投げる機会があったので、何だかこういうのもいいなと思ってしまった。クラス分けも当然必要なのだが、皆一緒にディスクで遊んでいるんだよという感覚とでも言ったらよいのだろうか。圧倒的に力の差を見せつけられてはいたが、妙に楽しかった。
そんな中で、小型・ドギーズクラスの中でも圧倒的な力を見せつけてくれたのがマルちゃんチームとファアちゃんチームだ。マルちゃんが10Px4の40P、ファアちゃんが10Px3と9Pで39Pという素晴らしいプレーを見せて頂いた。普段からもスーパークラスに出る実力派なので当然だとはいえ、でもコーギーでここまでイケるという証明をしてくれる事で、結局はまだ自分の力や経験不足なのだという事がよく感じられる。そして何とも驚きなのは、総合の決勝進出は7名なのだが、この決勝進出の為のボーダーラインがなんと40P。こんな大会見たことがなかった。
この大会の雰囲気は、年間ァイナルポイントや色々なレギュレーションの違いなどを全て取り除き、基本的なルールだけで皆がのびのびとプレーしていた事で、これまでにないお祭りのような気分で参加する事ができたのだろう。それが皆のこの結果にも出たのではないだろうか。欲の少ないプレーが、きっと皆の実力を発揮させ、そしてこんなに素晴らしい成績の中で生き生きと笑いの絶えない大会が進んだのだろうと思う。
私はこんな大会に出られて、とても感動していた。是非来年もさ来年も出たい。その為にはもっと経験は積まないとならない。大会を楽しむ事は、NでもJでもできるのだが、このAJPCは何かもっと突き抜けた空気を一緒に皆で感じ、楽しむ事ができたと思う。
この大会を発起し、実現させ、当日も頑張ってくださったスタッフの皆さんには感謝したい。今度はもう少しお手伝いができればと思うのだが、なんせまだ知らない人だらけ。知っている人でさえ、思い出せずに失礼な態度をとってしまい、心苦しい自分には気づいているのだが、なかなかこれは性分なので改善しない。そんな私がこの大会の事を書くのは何なのだが、素直に感謝し、そして感動した大会だった事を残したかった。
日曜は本番ともいえるプレーヤーズカップだったが、私たちは用事があった為土曜のみの参加で帰宅。殆どのメンバーが車中泊や近くのフィールドドッグガーデンで1泊した事だろう。
AJPCのスタッフの皆さま、そして全てのプレーヤーの皆さま、素晴らしい時間をありがとうございました。
写真はそのAJPCのコートでのびのびとプレーする由とくー。まあ実はこの3投あとに脱走するのだが…

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- at 23:31
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