食後、由がいそいそとTコーチの元へ行き、何だか話しをしていた。すると、軍手を取りにきて、これから新設する予定の東屋用の柱を切り出す作業をするという事で、チェーンソーが使いたくて仕方がない由は、杉の木伐採セミナーに参加する事になった。コーチも何だか嬉しそうに、フィールドにいる男性を集めて軽トラの荷台に由たちを載せ、伐採ポイントへ。
先日夜間照明用の柱を、周辺に立っている杉の木をチェーンソーで切り出し、ユンボで穴を掘って立ててしまったコーチ。今度は数本の柱を切り出し、東屋の柱にするつもりらしい。適度な木を探し、さて伐採。
まず木に倒れる方向に向けてサポートさせる役割のロープをかける。自然に倒れる木を、微妙にコントロールする時に使う為、左右にはこのロープを持ったフォローする人を立たせた。
チェーンソーと伐採の基本を由に教えこむコーチ。由は図工の教員だった事もあって、こういうのが大好きだ。ただ力がいる部分もあるので、コーチにフォローして貰いつつ、倒れる側の手前にまず水平に切れ込みを入れ、それと逆の方向を斜め45度の角度で上から水平の切れ込みに向けてチェーンソーを入れる。
力がないので、どうしても柄の方より刃の方に切れ込みが入りがちだが、腰を入れて倒れる方向にあわせて切れ込みを入れていった。斜めに入れるはずの切れ込みが、段々と垂直になっていってしまったが、何とか伐採できた。倒れる瞬間は先日西湖のBOPでCCRした時のように飛び跳ねて喜んでいた。
そのあと、美しくない切り株をコーチが調整し、枝の払い方を教えて貰いながら、伐採完了。これを東屋建設地まで運ぶのが大変。殆ど全員を招集して運ぶが、腰を痛めそうな重さだった。立派な杉の木だ。
そのあと私はテント前に張ったミニタープ下に広げたコットで昼寝でもしようと横になると、雨がバラバラと落ちてきた。皆あわててそれぞれのタープに避難。しばらくすると、杉林の向こうから、ゴーっと音がやってくるのに気がついた。大雨か?と思ったらベーゴマ位の雹がバラバラと降ってきた。
このサイズなら車も傷はつかないだろうが、結構な量が降っていた。すっかり涼しくなってしまい、私はテントの中にもぐり込んで、入り口に置いてあるくーが入っているクレートを眺めながらうとうととしていた。
気がつくと午後のセミナーが始まったいたので、あわててビデオカメラやら何やらをセッティング。由はコーチに優秀な生徒だと褒められたと喜んでいた。何をしに来たのやら…
午後はいつものTコーチ側で練習。大型犬とそれ以外にわけられ、Yコーチが大型犬を見る事になった。今回も実戦方式で、コースをどんどん走る。
すっかり降雨と雹のせいか、寒い位に涼しくなったフィールドで。くーも由も思いっきり走り回る。ミスも相変わらず多いが、原因を把握して大事に走ろうと、走ってもいない私も口を出す。スラも成功する回数が増えてきた。こういう姿を見ていると、私も走りたくなる気持ちが芽生えてくる。実際は難しい問題もあるのだが、でも由とくーのチームは今過渡期なので、あまり変な口を出したくもないというのも正直な所なのだ。
夕暮れがやってきて、セミナーが終了。コーチは成長したなと褒めてくれた。そう、伐採だけでなく、本来のテーマであるアジの方も、少しづつだが成長してきているようで、厳しく、また時には暖かく見ていてくれている。これ程嬉しい事はない。まだ知り合って4カ月のコーチだが、本当にコーチやここに集まる人たちと知り合えてよかったとしみじみ思った。
明日コンペが行われるフィールドに機材を下ろす。何だか若者が大量に山荘に集まってきている。ここの土地のオーナーの娘なのか知り合いなのかわからないが、ドンチャン騒ぎだ。明日コンペをするのは知っているのだろうが、問題にならなければよいのだがとふと不安に思っていた。
円形フィールドをロープで作り、そこにハードルでガード。車が10台以上出入りしているので、機材が壊されないかちょっと不安だ。あとは明日の朝という事で、皆いつのも場所に戻る。我が家は今のうちにとタープを張らせてもらい、簡単にペグを打っておく。
そこから風呂経由、食事に行く為にほぼ全員が移動。我が家もくーを車に載せていつもの温泉へ。大勢人が来ていたが、まあ何とか汗も流し、コーチがみつけた空いているステーキ系のファミレスへ。ハナマサ系らしく、ほぼ肉オンリーのメニュー。御殿場に来ると肉中心のメニューになってしまうが、運動するのだからよいのかもしれない。私は逆に肉を取りすぎかもしれない。
フィールドに戻り、焚き火の前で少し歓談。今晩から明日にかけて、参加者も次々到着するだろう。0時前にテントに戻り就寝。明日は6時頃には起きて、色々準備をしないと。しかし予想通り山荘に集まる若者は、深夜1時頃まで音楽をガンガンにかけ、奇声をあげ、打ち上げ花火をして騒いでいた。きっと御殿場フィールドができる前からドンチャン騒ぎを毎年のお盆やっているのだろう。山荘のオーナーの子供が、親の目が届かないのをいい事に、山の中だから誰にも怒られないと思ってやりたい放題の夜だったようだ。我が家はなんとか無視して寝る事ができたが、犬によってはあれだけの音が響いてくる事もあって、落ち着かない子もいた事だろう。
お子さまは集団だと何をするかわからない。いつの時代も同じなのかもしれないが、やっぱり何か欠けているような気がしてならない。
写真は伐採セミナーの生徒、由。生まれて初めてチェンソーで木を倒す瞬間。動画からのクリップなのでちょっと荒い。
