アジな日(その2)

くーの速度は落ちていると言われた。また飼い主もそう感じたりしている。

アジをはじめた頃は、飼い主の姿なぞ見ずにくーは全力でひたすら目の前に見える障害に向っていった。速度こそ今は落ちてはいるように見えるが、よく考えてみると、今は最初とは大きく違い、くーがいかにハンドラーである由の事に注意をはらっているかが伝わってくる。そう、由の指示通りに動くのだ。由が失敗をすれば失敗をするし、いいラインを取ればいいラインを取ってくれる。なので結局ハンドラーにあわせて速度を落としているという事だと思う。

バランスというのは大事で、それでもバーを落とさず、指示通りにコースを走る事ができればそれは簡単だろう。アジはそれが簡単ではない。当然だがオイデすらできない犬がいる中で、これほど高度な事があるだろうかと思える。しつけというものを過剰に思い込み、犬を力づくや人間の勝手なルールで押しつけるだけではできるものではない。絆をつくりあげるというのが一番近いかもしれない。

難しいからこそ、多くの人はうまく走れても、また走る。3度を走る先輩ハンドラーが、10年アジやって何度も見直せるほどホレボレした走りができたのは1回あるかないかとおっしゃっていた。それだけ奥が深い世界だからこそ、皆頑張るのだろう。

私自身は実際に競技会やコンペ形式の練習会走っていないのでこんな事を書く事自体がはばかれるが、まあ自分のブログという事でよく書いている。私から見ても、由とくーはこの1分弱の間の絆は恐ろしく深いと感じる。練習場所で何度か走らせて貰っているが、当然付け焼き刃では走れないというか、私が走る事すらおこがましいと感じる。普段練習を重ねている先輩方に申し訳ないとすら思えるのだ。

でもやっぱり走ってみたい。それには練習をしなければ。会社を休んで練習に行くのは難しいし、私の体力の問題もある。4月には試験もあるし、色々気になると結局躊躇してしまうのだった。

コンペの全ての種目が終わったあと、くーに久しぶりにディスクを投げてやった。先週ディスク競技参加を中止したのだが、狼爪の影響はすっかり大丈夫なようだ。最近持久力が衰えたかのように見えたくーだが、この時は何度も何度もディスクを追った。

競技と同じようにロングを投げるのではなく、ポイントエリアにして3~4ポイント周辺に投げ込んでやる。このあたりが一番私も楽に投げられる。

帰りはいつも通り加平周辺で大渋滞だったが、それほど長時間ははまる事なく常磐~首都高で帰着。すごく久しぶりに揚州商人で夕食を取って帰ったのだった。

写真はアジの大先輩だけど年下の白足袋小十郎くん。同じしっぽコギだが3度を走り、バーも殆ど落とさない。ママのハンドリングは素晴らしく、我が家がお手本にするチームである。

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